「猫」

こんにちは。

この度、Twitter上で毎週土曜日に行われる1時間4コマ会(与えられたお題に沿って1時間で4コマ漫画を描くというイベント。通称:1h4d)に参加しました。

この記事では、1h4dを通して僕が考えたことをまとめます。

 

1h4dについて詳しく知りたい方は各自調べて下さい。とても楽しい催しです。運営の方々には大変感謝しています。

 

第615回 お題「猫」

 

猫かぁ~~~~~~~~~~~~~~~。

いいお題だと思います。「猫」は広がりがあるお題です。

 

まず、4コマ漫画の思考は単語からでは始まりません。

「猫」という言葉が持つ情報は発音(NEKO)くらいのもので、ひねる余地がないのです。漫画の内容がダジャレしか思いつかない場合、この段階で考えが止まっていることが多いです。

 

そこで、最初に「猫」から連想される事実を列挙していきます。このとき、誰もが知っている内容が望ましいです。

「猫は背中から落ちない」

「猫よけにペットボトルを置く」

「猫がキーボードの上に乗って作業が滞る」

………など。

このように、具体的で改変の余地がある題材を見つけることが4コマ漫画を考える際の基本です。

そして、お題から得られる題材が多いほど、そのお題に広がりがあると言えるわけです。

 

「猫」というお題からは、かなり多くの題材が見つかると思います。

広がりがあるというより、広すぎると言うべきかもしれません。

広すぎるお題の場合、題材が見つかりすぎて何から描こうか迷ってしまい、1h4dの制限時間に間に合わなくなることがあるので注意が必要です。

 

ところで、お題「猫」を確認した時、僕は「広いな」と同時に「ハードルが高いな」とも感じました。

猫かぁ~~~~~~~~~~~~~~~。

だってみんな猫が好きですもんね。猫みたいな愛されアニマルを使ってヘタなことはできないよ。できないんですよね。やっぱり猫が好き

 

「猫」がなぜ広がりがあるのか?という話にも通じるのですが、猫は、ご存知の通り人間に大人気です。

猫には動物的な特徴だけでなく、人間と共に暮らす生き物としての文化的な特徴が非常に多いと思います。1h4dの開催地であるTwitterにおいては、なおさらのことですね。

Twitterで猫の写真を見ない日はありませんし、どこかの飼い猫の日記漫画も毎日目にします。Twitterにおいて、猫は圧倒的な人気コンテンツなのです。コンテンツて。

ゆえに「猫」はハードルが高いと感じました。これは僕が臆病だからです。

あと、僕は動物を描くのが苦手なので作画のハードルも高かったです。

 

また、動物の漫画を描くとき、「人間視点で描く」と「動物視点で描く(擬人化する)」の二通りの手法があると思います。

動物の漫画について、先述の文化的特徴から考えるなら人間視点、動物的特徴から考えるなら動物視点での表現が向いているのかもしれないな、などと考えました。例外は多々あると思いますが。

個人的には動物を擬人化したりセリフを喋らせるということをやりたくないので、猫は人間と密接な関係にあるぶん、人間視点で描きやすい動物だなと思いました。

 

猫は奥が深いですね。

今回はこの辺でおしまいにします。